映画「沈まぬ太陽」

昨日の土曜日、映画「沈まぬ太陽」鑑賞。山崎豊子原作の長編小説ですが、初の映画化。何故映画化されなかったのか?ですが、やはりフィクションとは言いながらも、実在の航空会社を生々しく描きすぎていたからなのか。
今現在、日本航空の経営危機が政治問題ともなり、法的再生か、それとも政府援助かで議論が沸きあがっているタイミングを計っていたわけではないでしょうが、極めてタイムリーな上映時期となりました。
組合活動をして経営陣から疎まれ、危険分子扱いされて、左遷や昇進がストップしている例は五万とありますが、日本航空の場合も例外ではないでしょう。特に国営航空から民営化されて、効率主義を急ぐあまりに安全がおろそかになる、と経緯は、JR西日本宝塚線事故でも見られました。
今語られている日本航空の経営危機が、過去の政治や政治家たちとのしがらみから抜け出せなかったことにあるという論調がありますが、確かに国策会社の運命的なものかもしれません。
映画に出てくる政治家や経営者たちが、あれほどの悪だとは思いませんが、形を変えた形で経営への邪魔があったことは事実でしょう。
あくまでもフィクションとして、楽しく見させていただきました。
今日はこの辺で。