百田尚樹「BOX」

「永遠の0」に続く、百田尚樹作品「BOX」読了。
「永遠の0」では、戦争という暗くて重い題材ながら、すばらしい人間描写を提供してくれた百田尚樹。この「BOX」では、ボクシングという格闘技に見せられた高校生たちの青春をさわやかに描きました。ここに登場する高校生や、彼らを見守る先生や大人たちの描写もまた感動を呼びます。
天才高校生ボクサーとひ弱な高校生。二人はやがて肩を並べるほどの立派なボクサーに成長し、モンスターと呼ばれるボクサーに挑むことになります。それまでの道のりを感動場面を交えて詳細に描く作者。放送作家としての経歴から来るこの表現は、ドラマとしての場面を念頭においているような描写です。
若干長すぎる嫌いはありますが、十分に楽しませてくれる好作品でした。
今日はこの辺で。