三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」

三浦しをん直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」。
まほろ市は東京の西南のはずれ、神奈川県との境界に近く、ハコキュウと八王子線が交差する街。小田急横浜線の交差する町田がモデルかな?
便利屋を営む多田のところに、航行の同級生だった行天が舞いこんで、二人の奇妙な同居生活が始まり、両方を主人公にした形で物語が進行。多田には苦い結婚生活の過去があり、行天には幼少期に暗い過去があると言う設定。
便利屋という家業を通して、いろいろな人との出会いや事件との遭遇があるのですが、二人の得意な個性は、今後の続編を期待してしまうような魅力があります。
二人とも極めて人のいい善人であり、苦い過去があるからこその味わいがあります。
ただし、これだけの設定でありながら、インパクトがもう一つなのが残念。今後の続編に期待しましょう。
今日はこの辺で。