角田光代「マザコン」

角田光代「マザコン」を読みました。どうも最近、本を読んでいても、頭に何かが思い浮かんで、集中出来ません。この本を読んでいる最中も、字を追うのと同時に別のことが頭に浮かんでしまい、何を読んだのか頭に残りません。その中で、頭に残ったのが、この短編集の一つ「クライ、ベイビイ、クライ」。
脚本コンテストに応募し、編集者にうまいこと言われて自分の才能を過信し、会社まで辞めてしまう馬鹿な男。最後は実の母親に振り込み詐欺まがいの電話をかけてしまう話ですが、実は自分が騙されていることに気づかない・・・。
この短篇小説集の主人公はすべて30代の男か女。そして、何らかの形で母親との確執を持っているような感じ。すっきりしない人たちばかりで、読後感も消化不良気味でした。
今日はこの辺で。