演劇「歌わせたい男たち」

戸田恵子主演の舞台「歌わせたい男たち」を女房と一緒に鑑賞。朝日新聞の演劇評でたまたま見つけた舞台ですが、面白そうなのですぐに切符を手配。
テーマは都立高校の卒業式における君が代斉唱。石原都政になってから急に都立の学校に強制導入された国旗掲揚君が代斉唱。それが全国的な広がりを見せ、確か広島では高校の校長先生が自殺するという事件も起きたと思います。こんな思いテーマを、喜劇調に描いたこの作品。戸田恵子はじめ芸達者な役者さん5名だけの芝居ですが、笑えて考えさせる作品でした。
この芝居で校長が叫ぶ「内心」と「外心」。外心なんて言葉はないですが、内心を理解する意味ではいい言葉。基本的人権や信教の自由は、決してあくまで内心であり、たとえ君が代を職務命令で歌わされても、内心が侵されるものではない、という論理は果たして正論なのか?頑なに起立と君が代斉唱を拒む拝島先生が、果たして本当に立派な行為なのか?非常に難しい問題ではあります。
今日はこの辺で。