自衛隊の本質

自衛隊のイージス護衛艦と漁船の衝突事故で、防衛省リスク管理の杜撰さが表面化しています。
防衛省は守屋事件があったばかり。その前には防衛施設庁の官製談合もありました。このところ話題に事欠かない官庁です。
ただ、防衛省がただ単に「官庁」といっていいのか。もちろんそうではないでしょう。いざというときには国民の生命を身をとして守る組織です。特に今回の漁船との衝突事故は防衛についても考えられさせます。
まず、防衛省から発せられた当初の見解。2分前に漁船の緑の灯火を発見したがとき既に遅し。しかし実際には12分前に漁船の灯火を確認していた。更に今日になって、もっと前から漁船の集団の存在を確認していたといいます。情報の後だしなのか、隠蔽なのか?こんな組織に国の防衛を任せられるのかが心配です。戦後60年の平和ボケがもたらしたもの、といえば話は簡単ですが、少なくとも自衛隊は冷戦時代はソ連、その後は中国、北朝鮮という仮想敵国?を想定して緊張感を保ってこなければならなかったはず。現在の実態には誰も危惧しているのではないでしょうか。
金額的には世界でも屈指の防衛予算を持つ国日本。今回事故を起こした「あたご」の建造費は1,700億円ということです。これだけの大金を投じて建造した軍艦ですが、くれぐれも「亡国にイージス」にならないように、ソフト面でのリスク管理強化を望むところです。
今日はこの辺で。