井上尚登「リスク」読了

井上尚登「リスク」を読み終えました。題名からして、もっとリスキーな内容かと思いきや、何故リスクと言う書名にしたのか首をかしげるようなところがありました。
最初の「お金持ちになる方法」は単なる株投資のお話。亡き父親がどうして株を始めたかを知るために自ら株を始めた主人公が最後に知るのは、郵貯の使われ方の不合理さ。あまり株本来のリスクを訴えてはいません。
一番面白かったのは、最後の「十五中年漂村記」。リストラ対象者が嫌がらせで田舎の営業所に配属になる話ですが、これもどこにリスクを訴えているのかが不鮮明。コンピューターウィルスに犯された社内のランパソコンがリスクと言えば言えますが、ちょっと内容とも違うような?
今日はこの辺で。