柳沢大臣の失言問題

「口は災いの元」とは正にこのことか。柳沢発言が国会審議をストップさせてしまった。報道によれば、柳沢大臣本人はこれ以上針の筵にはいたくない気持ちが強く、辞任したいと思っているそうだが、安倍首相にとっては2人目の閣僚辞任は内閣の存亡の危機とばかり、何とか嵐の通り過ぎるのを待つように、ただただ平身低頭である。国会議員が与野党関係なく誰もが不適切発言と認めている今回の発言。聞けば聞くほど不適切極まりないのは事実だが、議員が口をそろえて言うほど皆さん立派な考えをお持ちなのかは甚だ疑問ではあります。かつて石原都知事が「繁殖能力のなくなった女性は不要な存在」といった失言をしたことがありますが、お偉い議員さんがたの少なからずの人が、内心では柳沢発言のような考えを持っているような気がしないでもありません。
この柳沢問題も明日の愛知県知事選ならびに北九州市長選の結果次第との声もあります。与党公認の候補者にとってはとんでもない逆風、災いが降って沸いたものです。落選したらいい訳にはなりますが、損害賠償でもしたくなるような気もするでしょう。
日本の合計特殊出生率が1.26とのことで、いかに子供を作らなくなっているか、子供を作れなくなっているかがわかります。その前提として、結婚しない若者、結婚できない若者が以下に多くなっているかです。厚生労働大臣は主務大臣として、リーダーシップを発揮せねばなりません。そこでどうでしょうか?彼に続投させる代わりに、出生率を3ポイントぐらい上げるノルマを課すのです。そのための政策を目一杯取り、国民はそれを監視するのです。その結果目標を達成したら万歳、だめだったら潔く辞任。大臣は会社の経営者と同じく、目標を立て、それを達成できなかったら本来潔く辞めるのが筋と思うのですが。最も成績が悪くとも辞めない経営者はごまんといるのは確かですが。
今日はこの辺で。