不二家不祥事問題

大手の菓子メーカー不二家が、雪印と同じような失態により危機にさらされています。10月~11月の社内調査で期限切れ原材料を使用した洋菓子が製造されていたことが判明したにもかかわらず、公表せず、クリスマス商戦を乗り切ったが、結局年明けにマスコミの知るところとなり、隠蔽したことが明るみになるや否や、すさまじいバッシングが続いています。こういう時には、必ず過去の不祥事も明るみに出て、ねずみが大量に捕獲されていただの、基準の100倍近い最近が見つかっただの、今日は1995年に食中毒が発生していたこともわかっています。
企業の不祥事は、過去何度となくマスコミを通じて流され、企業存続の危機に陥った企業がいくらでもあります。こうした前例は十分分かっているはずなのに、企業の経営者は、いざ自分に降りかかると、その対応を誤ってしまいます。今回も、先ず最初に隠蔽しようとしたこと、そして次に記者発表時に一担当者のミスに摩り替えて発表したことが批判を大きくしてしまいました。もし初期対応をもっとしっかりやっていれば、すなわち、最初から公表していれば、こう次々と過去のことが掘り返されることはなかったでしょう。
企業経営者は、この事件でまた大きな教訓を得たと思います。内部統制が叫ばれる中、本当の内部統制の意味を十分理解しなければなりません。
今日はこの辺で。