直木賞該当なし

今日は恒例の芥川賞直木賞の選考日。結果は芥川賞青山七恵氏が受賞しましたが、直木賞は該当なしの結果に終わりました。池井戸潤、平石一文、荻原浩といった私の好きな作家が候補となっていましたが、残念ながら選考委員のメガネには合わなかったようです。
半年前の私のブログでも書きましたが、出版社が文芸春秋の場合、受賞確率が極めて高いと批判しましたが、今回の候補作では平石一文の「どれくらいの愛情」が文芸春秋社の本。選考委員の選評を読んで見なければ分かりませんが、平石は今回が初めての候補。過去の例からいって、初めての候補での受賞はよっぽどのインパクトがなければ難しいのが実情。平石もこれから難解か候補になりながら、大作家になってほしいものです。池井戸潤も私の好きな作家の一つ。銀行員出身ということで、銀行ものが多いのですが、非常に読みやすく、銀行の実態も雑誌記事を読むより詳しく説明してくれるので貴重な作家の一人。彼も今回が初めての候補ということで、今後に期待したいものです。
荻原浩は、私が先週読み終わった「あの日にドライブ」が初候補作で、今回が候補2回目。彼の場合は「明日の記憶」という傑作があり、それがどうして候補にならなかったか不思議ですが、もし候補になって、即受賞になっていると、彼のためにもならなかったでしょう。今最も直木賞に近い作家の一人でもあり、間違いなく近い将来受賞することを祈りたいと思います。
候補作は受賞作よりも面白いとよく言われますが、私もまだ今回の候補作を1冊も読んでいないので、早速読みたいと思います。
今日はこの辺で。