団塊世代の退場

2007年は団塊世代が定年を迎えるということで、雇用問題、特に技術・技能の継承問題が騒がれています。今日、たまたまTVサンデーモーニング菅直人や吉永みちこ等、団塊世代の論客が出演して、団塊世代の過去と未来について討論していたので、私も若干意見を述べてみたい。昭和22年生まれを中心にして、昭和24年ぐらいまでの生まれの人を言う言葉ですので、私より7~9歳年上世代と言うことになります。私の勤務する会社でもかなりの数の人がいましたが、数年前の希望退職で相当数の方が辞められたので、それほど多くはありません。
さて、この団塊の世代が大量にいなくなる会社社会はどうなるでしょうか?実はここに今の格差社会解消のキーワードがあると思うのです。今日の番組で堺屋太一が言っていたように、今の日本の会社では、50歳以上になると、自分の働きに対して報酬はかなり高いと言えます。働き盛りは30~40代だからです。特に大量に存在する60歳近くの社員は、いわば金食い虫です。この世代がいなくなることによって、企業の人件費負担はかなり軽くなるはずです。定年間じかの高給取りが一人いなくなることによって、新たに安い新卒や中途採用で3人は雇えるのです。既に団塊世代以下の社員の給料は成果主義の名の下にかなりレベルダウンしていますから、今後の回転によって、かなりの新たな雇用が可能となるはずなのです。現在非正規雇用に甘んじているロストジェネレーション世代、あるいは団塊ジュニア世代にはチャンスなのです。年金需給年齢の繰り下げで、雇用延長が義務付けられていますが、余裕のある団塊世代には出来るだけ退いていただき、新たな雇用に企業は取り組むべきと考えるのです。
役人の天下りのはしごはもってのほかです。経済的に余裕のある人は、お金に頓着しない、もっとボランティア的な仕事や活動で社会に貢献してほしいのです。それが団塊世代がジュニア世代に残すことが出来る遺産ではないでしょうか。
今日はこの辺で。