総裁選の行方

小泉さんの任期も残るは2ヶ月。5年半の任期を終えることで、外遊先で大分はしゃいるようですが、これもご愛嬌か。どん底の景気は持ち直し、郵政民営化を成し遂げ、自民党を半分ぶっ壊した功績は、後世にどう評価されるか?現時点ではそれなりに評価すべきだと思いますが、いかがでしょうか。自民党から追い出された者や、冷や飯を食わされた者からすれば、とんでもない総理大臣だと訴えるでしょうが、少なくともそういった連中よりも世間(大衆または庶民と言ったほうがいいかもしれませんが)の評判は格段に良かったことは間違いありません。したがって、彼らが何と言おうと、負け犬の遠吠えにしか聞こえないのも仕方がありません。
さて、総裁選ですが、福田さんが立候補断念したことから、1強になってしまいました、谷垣、麻生、与謝野などが立候補するかもしれませんが、現状では安倍さんの優位は揺るがない状況です。安倍さんといえば、官房副長官のときに小泉さんに随行して北朝鮮に行き、拉致被害者の立場に立った強硬論を唱えたのが最初の表舞台ではなかったか。その後幹事長となりと党務を手がけ格段に力を蓄え、官房長官として小泉内閣を支えているのが現在です。してみると、安倍総理が実現すれば、間違いなくそれは小泉さんが作り上げたと言っても言い過ぎではないでしょう。小泉さんの指名で役職を経験したおかげで今日があるのです。こんな安倍さんに小泉後の独自色が打ち出せるのか?まず靖国参拝でそれが試されますが、先日も書いたように昭和天皇の発言メモが見つかったことは安倍さんにもラッキーでした。彼はおそらく靖国参拝はしないでしょう。中韓とのパイプをどうやって作っていくかは彼の外交手腕を見るのに最高の実験舞台となるでしょう。
安倍さんがもし総理として実績を残せずに選挙で敗退し、退陣したら後継は誰か?気の早い話で恐縮ですが、その後継は小泉さんしかいないでしょう。もし彼がやる気があればの話ですが。
今日はこの辺で。