パロマ事件

パロマ工業製のガス瞬間湯沸かし器の不具合による一酸化炭素中毒事件が明るみに出て、パロマが世間の指弾を浴びています。企業の不祥事が明るみになった場合の当該企業の対応には様々ありますが、これだけたくさんの前例があるので、そろそろちゃんとした対応がとられるものと思いますが、なかなかうまくいきません。今回のパロマについても、決して誉められた対応ではないでしょう。最初は明らかに自社の責任を回避すべく、不確かな情報を元に非を認めませんでした。それが次第に真相が明らかになるに従い形勢不利となり、結局は自社の責任を認めざるを得ない状況となっています。何故最初からもっと適切に対応できないのか?どこの企業でもリスク管理や内部統制については相当の勉強をつみ、体制を整えているはずなのに!
結局悪い情報というものがトップ層まで上がってないのでしょう。パロマの場合は同属企業で、トップは創業家一族の世襲で、絶対権力を誇っているはずです。株式も公開していない、極めて閉鎖的な企業のようにも思えます。従業員は1万名近くに達する大企業であり、知名度も大きいことから、こうした閉鎖的な経営体質はすぐに改めないと、企業の存続にも結びつきかねません。雪印の例を見るまでもなく、大企業と言えども、不祥事は一瞬のうちに企業存続の危機を生みます。
それではパロマは初期対応としてどうしていればよかったのか?
,泙鎖靭?併兩で記者会見にのぞみ、一刻も早い調査を行うことを約束する。
把握している事実は全て包み隠さず発表する。
死亡者が出ている事実があることを踏まえ、真摯に謝罪する。
じ彊?飜世できた段階で速やかに発表する。
ナ篏?簑蠅砲弔い討眤やかな検討に入ることを約す。
などでしょうか。
いずれにしても、迅速でかつ誠実な対応が第一でしょう。
勿論今回のように、親父が社長である若い息子を庇うような態度は存外です。
今日はこの辺で。