ホテルルワンダ

今日は午前中雨が降ってきたのでウォーキングは無理かと思いましたが、午後から空が明るくなり、雨がやんだため、最後の花見ウォーキングに出発しました。今日は大久保から大久保を下り神田川に出て下高井戸までの約8km。神田川高田馬場方面に下れば桜並木があるのですが、何となく家の方向、上流に向かって歩きました。ちらほらと桜はありますが、先週の残堀川や北沢川のような並木はありません。花も既に葉桜で、盛りは当に過ぎてしまいました。神田川の水の流れを見ると、無数の桜の花びらが川面に浮かび、東京湾へと切れ目なく運んでいます。今年の「花は桜」はこの週末で終わり、いよいよ新緑の春を迎えます。ただ、東京は次第の亜熱帯化の傾向があり、春が短く、すぐ夏になってしまう印象があります。「季節が都会では分からないだろと・・・・」と「北国の春」の歌詞にありますが、確かにその通りではないでしょうか。
昨晩は久しぶりの「金曜夜の映画の日」を実践。新宿武蔵野館で「ホテルルワンダ」を観賞。作品が地味なため、当初は日本での上映が予定されていなかった映画を、ある青年が運動を盛り上げ、上映にこぎつけたという作品。観終わって、何故上映予定がなかったのか不思議なほど、とってもすばらしい作品でした。ルワンダ内戦を聞いたことはありますが、アフリカ自体、日本からは非常に遠い国大陸であり、どこで紛争があるのかあまり興味を持って知ろうともしていないのが現状です。ルワンダフツ族ツチ族の血で血を洗う部族紛争についても、全く知りませんでした。アフリカは主にヨーロッパ列強の植民地となり、戦後徐々に独立していきましたが、旧宗主国が去った後に部族間の主導権争いが各地で起き、ルワンダのような悲劇がたくさん起こったと聞いています。コンゴリベリア、ビアフラ、ソマリアエチオピア等、数えたらきりがないほど、アフリカ全土が紛争の経験があり、いまだに火種を抱えています。その一つの理由が、旧宗主国が何となく去っていき、後は自分たちで勝手にどうぞ、的に無責任な行動をとったからではないのでしょうか。この映画で最も印象に残ったのは、ホテルに閉じこもった人たちを助けに来たと思った白人の軍隊(多国籍軍?)が、実は外国人だけを助けに来たと分かったときの主人公のホテル支配人や国連軍の大佐の無念な反応と、取材に来ていた記者が言った「恥ずかしい」という言葉です。国連を含め、外国の人は結局何もしてはくれない、自分の身は自分で守らなければならないし、自分たちの国は自分たちで造っていかなければならないのです。
戦後の世界の紛争でも、ベトナム戦争然り、カンボジア然り、そしてイラクも然りでしょう。
アフリカに興味を持ついい機会となりました。
今日はこの辺で。