高倉健の不思議な魅力

今日は予定していた夜の会合が中止となったため、恒例に金曜映画鑑賞と相成りました。とはいっても、このところ、「博士の愛した数式」、「男たちの大和」、そして「三丁目の夕日」と、かなりの好作品を立て続けに鑑賞したため、これら以上の作品を探すのは容易ではありません。とりあえず新宿は思い出横丁のチケットショップを覗いてみることにしました。そして「プライドと偏見」か「単騎千里を走る」で悩みましたが、今日は後者を見ることにしました。作品自体の出来は60点ぐらいでしょうか。ただ私はこの作品の役者さんの演技に興味がありました。少し前にNHKでこの作品を取り上げ、通訳役の男優さんや仮面劇の役者さんなどはすべて素人を使っているとのことで注目しました。そして彼らの演技は、非常に好感の持てるものでした。特に通訳をやった素人男優さんはユーモアたっぷりで、なかなかのものでした。そして「ヤンヤン」をやった子役もいい味を出していました。
さて健さんですが、相変わらずの朴訥とした語り口で、あれが地なのか演技なのか分からないような不思議な魅力を醸しだしていました。それにしても驚くのが健さんの年齢。何と74歳です。普通であれば既にお爺さんですが、健さんの場合はあくまで青年です。そいて、普通であればこの歳になれば脇役になるところですが、健さんはあくまで主役です。健さんは永遠に主役を張る役者であり、脇役が出来るほどの演技の幅のある人ではないような気がします。是非80歳でも青年であり、主役であり続けてほしいと思います。
今日はこの辺で。