数の神秘

昨日は遅くなり日記休みました。
木曜日に予告したとおり映画の感想を2題。金曜夜は「スタンドアップ」、今日は「博士の愛した数式」を見ました。木曜日に帰りにチケットショップで「博士の・・・」のチケットを買いに行くと、ミラノ座と新宿東急の株主優待券が500円で売っていたため、得した気分になり、これを3枚買い、見たいと思っていた「スタンドアップ」を金曜夜に一人で予定外の映画鑑賞となった次第。
まずは「スタンドアップ」。ネットの映画批評などでかなり評判が良かったので混んでいるかと思いましたが、館内はがらがら。大して面白くないのかとその時思いましたが、見てみればなかなかの内容でした。シャーリーズ・セロンの美しさが他の女性労働者に比べあまりにも際立ちすぎているのが若干気になりました(セクハラの話なので、他の女性労働者には無縁な話のような感じもしました)が、それは別として、内容的には骨があり、やっぱり見てよかったと思いました。物語自体は実はとのことですが、1989年当時のアメリカでこんな男女差別があったことに驚きも覚えました。最後はハッピーエンドで気分的にもすっきりしました。
続いて「博士の愛した数式」。これまたすばらしい作品で感動しました。特に「数の神秘」と役者さんの名演に。記憶が80分しか持たないという設定は非現実的ですが、その非現実的な不可解さを忘れさせるような見事な展開を見せてくれました。この映画には、主人公はじめすべての出演者の固有名(たとえば山田太郎とか)が1つも出てきません。出てくるのは博士、家政婦、私の子供、義弟等々。でも少しも不自然ではなく、後で女房に言われて気がついたほどです。
それにしても、寺尾聡、深津絵里、浅岡ルリ子のキャスティングは見事です。3人ともが彼、彼女でなければこの映画のイメージが変わってしまうほどのはまり役ではないでしょうか。
最後に「eのπi乗+1=0」の数式の神秘には驚きと感動を覚えました。
今日はこの辺で。