ほりえもんの行方

「どうして彼が!」はたまた「やっぱり彼が」か。昨夜突然ライブドアに検察の強制捜索が入った。現時点で言われているのは、2004年10月頃の証券取引法上の偽計と風説とのこと。すでに買収済み企業をあたかもこれから買収するがごとく発表し、また粉飾決算をしたようであるが、なぜそんないかにもばれそうなことをしたのか。彼はこれまで拡大戦略で買収を重ね、会社の内外に敵も多かったはず。しかもこれだけマスコミに登場し目立った行動をしていれば、何もしなくても悪いうわさをいくつも立てられるはず。今回のようなばればれのことをしたらなおさらである。世間を甘く見ていたのか、それとも罪の意識がなかったのか。これからの捜査の推移を見守るしかないが、売り上げや利益の比べてあまりにも大きな株式時価総額が、巨大な落石になりかねない恐怖を連想させる。
日本人はほんの15年前に、実体のない幻想に浮かれ、株や土地の値段を思いっきり膨らませ、それを一瞬のうちに破裂させ、以後失われた15年を経験したのだ。ある人は、日本経済はもうそんな失敗は繰り返さないと言うが、ライブドア楽天に代表されるITの株高は本当に実態があるのか?もう一度考える良い機会ではないか。
今回の捜索が内部リークなのか外部リークなのか、まだ情報はないが、やっぱり「出る杭は打たれる」のが日本社会なんですかねえ。
話は変わりますが、本日直木賞芥川賞が発表され、先日書いたように東野圭吾の「容疑者Xの献身」がめでたく受賞しました。この話題は明日詳しく書きたいと思います。
それでは今日はこの辺で。