映画「アンノウン・ソルジャー」、「さよなら、退屈なレオニー」

武蔵野興業さんは新宿武蔵野館とシネマカリテで映画産業を行い、ほかに商業ビルを持ち不動産業、更には自動車教習所を持つ企業。売り上げは連結で17億円ほどですが、東証二部に上場しています。今の上場基準ではおそらく上場は無理ではないかと思われますが、上場でメリットがあると考えたのでしょう、今でも上場維持されています。私は映画好きなことから、5年以上前に映画優待券欲しさに株を買ったのですが、高値で買ってしまい、その後下落して戻していない状況。もともと安い株だったので被害は少ないのですが、もう少し企業努力して優待券だけでなく配当も期待したいところ。
そんな新宿武蔵野館の只の映画優待券が半期に6枚ずつ、更に割引優待券(800円)を楽しみにしているのですが、この1月から6月までの上映作品にはめぼしい作品がなく、2枚が期限切れ3日前まで残ってしまいました。そんな事情で観た映画が表題の2作品。
「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」は珍しいフィンランド映画フィンランドは、昔から隣国ソ連の侵略を受けた歴史があることから、第二次大戦ではナチスドイツに協力してソ連と戦った歴史があります。この映画は、そんなソ連との戦いを描いた作品。フィンランドでは3度目の映画化とのことで、ソ連との戦いは代々語り継がれてきたようです。
ヨーロッパでは、とかく大国、特にドイツ、ロシア(ソ連)に接する小さな隣国は、その強大な武力によってたびたび侵略を許してきた歴史があり、バルト三国ポーランド、東欧諸国などが典型。フィンランドの仮想敵は常にロシア、ソ連でした。ただ、今なぜこの映画なのかという疑問も頭をかすめました。ウクライナがクリミヤ半島をロシアに奪われてしまった数年前の脅威を呼び起こして、国民にロシアの脅威を知らしめるという政府の思惑があったのか?というような考えがあったのか?
映画は、強大なソ連軍に立ち向かうフィンランド兵の姿と、最後は力尽きて撤退せざるを得ない状況を映し出します。フィンランド国防軍の全面協力で作られたという、言わば国民的映画でありました。
優待券の最後の一枚で、カナダ映画「退屈なレオニー」を同じ日に観賞。「アンノウン・ソルジャー」とは全く違う、平和な現代のカナダでのお話。17歳の高校生の少女が、離婚した両親や、母の恋人との葛藤など、家庭の悩みを抱えながら、ある一人のかなり歳が行った青年を出会う。彼はいわゆる引きこもりで、ギターを家で教えている。レオニーはギターを買って彼からギターを習いながら、彼と心を通わす。しかし、自分の感情的な理由で彼をき傷つけてしまう。少女の気持ちはわがままで複雑でした。
今日はこの辺で。