映画「ビリーブ 未来への大逆転」

4月27日(土)、長いゴールデンウィークの初日は、新宿武蔵野館にてアメリカ映画「ビリーブ 未来への大逆転」観賞。クリントン大統領時代にアメリ最高裁判事に任命され、今でも現役の女性判事ルース・ギンズバーグが若いころに弁護士として女性の権利拡大に大きな影響のある裁判を勝ち抜いていく苦労が描かれる作品。アメリカはとっくの昔に男女平等社会であったというような印象を持ちますが、ルース・キンズバーグが1950年代から1980年代までは、男女格差が大きかったことには驚きます。最近のme-too運動にみられるように、アメリカはどちらかというと女性に対するセクハラや就職差別があからさまに行われていたことがこの映画で語られます。これは事実だったのでしょう。そんな中、彼女は持ち前の聡明さと強い意思で高い壁を切り開いていってくれました。そんな彼女の前半生を描くのですが、期待が大きかった分、大きな感動を呼ぶほどには、この映画に感じられなかったのは、やはり脚本のせいなのか。
ところで、アメリカの最高裁判事は9人いるのですが、この職は一度就任してしまえば、本人が辞めるといわない限りは、終生続きます。これは驚くべき制度で、どんなに保守的な人で時代に合わなくなったようなひとでも、一生辞めさせられないのが原則。そして現在の構成が保守共和党系が5名、民主リベラル系が4名となっています。ミンズバーグ女子は勿論後者なのですが、彼女もご高齢のため、もしものことがあった場合の欠員は、原則大統領が選び上院が承認する仕組み。現在のトランプ大統領は当然に保守共和党系から選任するでしょうから、現在の最高裁人事は大変微妙な時期に来ていると思われます。
今日はこの辺で。