映画「グリーンブック」

アメリカのアカデミー作品賞を受賞した作品、「グリーンブック」をTOHOシネマ新宿にて24日の日曜日に鑑賞。アカデミー賞作品としては久方ぶりの傑作。実話に基づく話ということですが、1960年代のアメリカ南部における黒人差別を痛烈に描く興味ある作品でした。
1962年のニューヨーク。黒人の有名なピアニスト、ドクターシャーリーが南部州に演奏旅行するに当たり、運転手を応募。これに応募したナイトクラブの用心棒が運転手として採用され車で出発。南に行くほどに黒人差別が激しくなり、宿泊施設やレストラン、トイレまでが黒人お断りの慣習が残り、そのひどさに直面していく。運転手役のトニー・リップも次第にそのひどさに憤りを感じて、ピアニストと心が通じ合うとともに、彼を守ろうとする。当時の厳しい差別の実態をユーモアを交えながらも、非常に感銘深く描いた傑作でした。
最近ネットフリックスでアメリカのテレビドラマに凝っていて、特に弁護士を描いた「SUITES」や「GOOD WIFE」を見ているのですが、法曹界にこれだけ黒人が進出しているのか!と驚くくらいたくさんの黒人俳優が弁護士、検事、裁判官役で登場します。これが普通になったのかなあと思っているのですが、50年以上の歳月を経て変わったのか、それとも本質的に変わっていないのか?
アメリカ社会は複雑で分かりにくいという実感です。
今日はこの辺で。