「軍事的安全保障研究」に関するシンポジウム

昨日9月22日(土)、日本学術会議にて「軍事的安全保障研究費」に関するシンポジウムに参加。
確か数年前の新聞記事で、大学が防衛相に絡む研究を受託していることが報じられたことがありました。アカデミズムの象徴たる大学が、軍事に絡む研究をすることに関して批判的な論調だったかと記憶しています(朝日新聞ですが)。
日本学術会議は、全国の大学に対してアンケートを実施し、その実態を調査し、その結果報告を兼ねたシンポジウムでした。
昔から言われることですが、「戦争が科学技術を進歩させてきた」という言葉がありますが、少なくとも日本の戦後大学教育にあっては、軍事目的の研究がなされてこなかったのは事実のようですが、結果として軍事利用されることはままあることでしょう。特に最近の戦争はAIやロボット、ドローンといった技術が欠かせないといわれます。イギリス映画「アイ・インザ・スカイ」はまさにその象徴のような映画でした。
そこで問題になるのが、「軍事的安全保障研究」の定義。少なくとも現政権は戦争志向が強いといわれ、軍事品の輸出も奨励しているようなので、大学教育についてもその影響は避けられないところ。また、特に若手研究者は戦争に対するアレルギーも少なく、かつ通常の研究費も少ないことから、受託したいとの思いが強いようです。
会場では、学術会議の示した声明を守らせるように、積極的な働きかけを行うべきだとの発言が多くあり、現状への懸念が表明されていました。
今日はこの辺で。