日本映画「明治天皇と日露大戦争」

4月29日の日曜日、フィルムセンターあらため国立映画アーカイブにて「明治天皇と日露大戦争」鑑賞。
「映画にみる明治の日本」と題した企画上映が行われており、1957年製作の当時の大作。
海戦に至る御前会議の場面や、203高地の戦いなどをリアルに描いた作品。はっきり言って、作品的には大した映画ではありませんが、明治天皇がどの段階で戦争へのGOサインを出したのか、映画が真実ではないでしょうが、あくまで国民を犠牲にしたくない天皇の気持ちを最優先に描いているところがポイント。そして二〇三高地では、大量の犠牲者を出し、なかなか要塞を崩せない乃木大将を更迭してはどうかという軍幹部の意見を退け、乃木をあくまで信頼する天皇の姿など、明治天皇をこれでもかこれでもかと持ち上げる映画になっています。乃木ともう一人の準主役がバルチック艦隊を破った東郷平八郎への信頼も描かれます。
明治天皇崩御時に乃木希典もまた天皇を追い自死したといわれていますが、二人の関係には特別なものがあったのでしょう。
今日はこの辺で。