「朝鮮半島の核危機 対話による解決は可能か」シンポジウム

3月31日(土)、早稲田大学にて「朝鮮半島の核危機 対話による解決は可能か」シンポジウムに参加。韓国平昌オリンピック前、突然に北朝鮮が韓国に歩み寄り、統一チーム結成、金正恩の妹、与正氏の訪韓、南北高官の会談、そして南北首脳会談の決定、おまけに米朝首脳会談も5月中に行われることになり、朝鮮半島情勢が動き出しました。
シンポジウムは、こんな動きがある前に企画されたと思われますが、まさに対話が始まった段階でのタイムリーな開催。当日は会場も満員の盛況でした。
駐日韓国大使のあいさつの後演壇に立った文正仁氏は、文在寅韓国大統領の特別補佐官(延世大学名誉特任教授)であり、対話推進派。今回の南北、米朝階段の意義を説明し、対話による改善の可能性を強く訴えました。文正仁氏の講演の後、氏への質問が数多く寄せられましたが、極めて明快に回答していたのは立派。さすがに特別補佐官だけあります。
その後、朝鮮半島専門家の方6名によるシンポジウムがありましたが、おおむね今回の対話路線に肯定的。私自身も、ぜひ前向きに支持したいと思います。
制裁がボデーブローのように効いてきているのは間違いのないところでしょうが、マスコミから伝えられる経済的な困窮は、核開発どころではないはず。
私自身は、先制して北が仕掛けることはないと思っていますが、問題はアメリカトランプ。トランプおよびその側近は何をやらかすか全く予測不能。こちらの方がよっぽど差し迫ったピンチ。
シンポジウムでもそんな質問が飛びましたが、そんな時は文在寅大統領と安倍首相が共同してトランプを説得する必要ありと回答していました。文在寅さんはともかく、トランプ一辺倒の安倍首相がそれができるか?大いに疑問なところ。その意味でも、安倍政権の一日も早い退陣を願うばかりであります。
今日はこの辺で。