映画「きみはいい子」「海街ダイアリー」

本日はギンレイホールにて日本映画「きみはいい子」「海街ダイアリー」鑑賞。
「きみはいい子」は、とある町で暮らす認知症が気になるおばあさん、子供の虐待がやめられない若いお母さん、そして小学校4年生を受け持つ若い新米教師の三人と、そのまわりでいろいろな悩みや傷害などを抱える人たちの人間ドラマ。
認知症が始まりつつあるおばあさんは、寂しい一人暮らしながら、毎日朝学校に加藤児童とあいさつを交わすのが楽しみ。その中の一人は発達障害の児童で、お母さんとの交流が描かれます。
虐待がやめられない若いお母さんは、やはり自分が子供のころ虐待を受けた人。虐待の連鎖が、彼女と同じような虐待経験のあった別のお母さんとの交流で絶たれることを予感されるハグが印象的。
そして新米教師は、最初は教育への情熱も薄い感じがするものの、モンスターペアレントや学級崩壊、児童同士のいじめ、そして親から虐待を受ける子供との交流で、次第に教師としての熱意が増していく姿が描かれました。ラストシーンは、この教師が全力疾走して虐待を受けている児童の家まで走り、勇気を出して親に立ち向かうであろうところで終わります。こんなラストもありかなあと思いました。
「海街ダイアリー」は是枝裕久監督作品。3人姉妹が同居する海辺の町に腹違いの妹が越してきて、4姉妹が仲良く暮らしていく姿が描かれます。しっかり者の長女が綾瀬はるか、男に振られてばかりの次女に長澤まさみ、三女に夏帆、同居することとなる4女に広瀬すずが扮し、脇も芸達者が固めます。欲を言えば話が淡々と進み、盛り上がりに欠けるところか?これといった事件や事故も起きず、4女の苦労話がもっと出てくるのかと思いきや、それも出てこずに、平たんな場面が続きました。決して駄作ではないのですが。できればもう少し盛り上がる場面がほしかったのですが。
今日はこの辺で。