映画四題「とらわれて夏」「ある過去の行方」「プロミストランド」「ソウォン/願い」

土曜から月曜にかけて映画4本鑑賞。アウトドアな生活ができていない証拠でもありますが、何とか合間にウォーキングも盛り込みました。
土曜日はギンレイホールにて、「とらわれて夏」「ある過去の行方」、そして武蔵野館で「プロミストランド」の3本鑑賞してしまいました。夏休みで大学の公開講座などもなく、映画三昧。
とらわれて夏」は母子の二人住まいのところに刑務所病院から脱獄した男が入りこみ一緒に暮らすことに。もちろん最初は抵抗するのですが、男は元々が善人。彼が妻殺しの犯人であることが途中途中のプレイバックで判明しますが、もちろん殺意があって殺したのではないことが明らかに。しかし逃げおおせることは不可能で最後は・・・・。ケイト・ウィンスレットが精神不安定な母親役を表情豊かに演じていました。
「ある過去の行方」は「別離」でアカデミー外国語映画賞を取ったイラン人監督、アスガー・ファルハディの作品。やはり「別離」と作風が似ています。舞台はフランスのパリ。「別離」では妻が外国に移住する設定でしたが、今回はすでに移住済み。祖国から離婚予定の夫がパリに離婚手続きのために来て、数日間を妻の家で過ごすことに。しかし、妻には新しい恋人がいておなかには赤ちゃんが。こうした複雑な環境の中で、新しい恋人の妻が自殺を図った原因が何かというミステリーが絡んで話が展開されます。
「別離」の女優さんもきれいでしたが、この作品の妻役の女優さんもかなりの美人。ペルシャ美人を堪能できる映画でもありました。
「プロミストランド」は、マット・ディモン主演のアメリカ映画。ディモンが扮するのは大手ガス会社のやり手社員。話題のシェールガス掘削と環境問題とをからませ、不況や過疎に苦しむ地方社会の中で、降ってわいたようなシェールガスによる一攫千金を夢見る住民、環境破壊による農業がさらに衰退することを憂う住民など、そっくり日本にも当てはまるような話。福島原発事故により帰還することがままならない住民と、除染物質の処分場という雨をぶら下げる政府と同じような構図が思い浮かびました。とにかく、アメリカでも農業、牧畜業は儲からず、地方が衰退していっている様子が分かるだけでも見る価値がありました。
本日は会社が休みで、再び武蔵野館に行き「ソウォン/願い」鑑賞。韓国で2008年に実際に起きた少女暴行事件を題材にして、少女とその家族の苦悩、まわりの人の温かい友情を描きます。
犯人が酒に酔っていて心神耗弱のため、懲役12年の判決にしかならないところで映画は終わりますが、加害者の受ける苦痛に対してあまりにも軽い刑にしかならないという、日本でも盛んに言われる心神耗弱、心神喪失の精神鑑定の問題も浮き彫りにします。少女を演じた子役がかわいくて印象的でした。
今日はこの辺で。