週末のエンタメ

週末は3本の映画と1本の演劇鑑賞。
先ず土曜日は新宿武蔵野館韓国映画「青い塩」鑑賞。韓国のやくざものながら、中年やくざと若い女の緊迫のストーリーが楽しめる。朝日新聞の映画評で「日本ではどうしてこういった映画が作られないのか?」と褒めていたが、最近の韓国映画のエンタテイメント性は、映画だけではなく広い分野で日本を凌駕しているようにも感じる。ゴルフ界と同じ現象がエンタメの世界でも進んでいる。
土曜の夜は新国立劇場で芝居鑑賞。これも朝鮮に関係がある作品「パーマ屋すみれ」。1960年代の福岡の炭鉱の町。落盤事故で一酸化炭素中毒に罹り、その後遺症に悩む在日家族の物語。3.11東日本大震災と福一原発事故、それに続く避難者生活が大きな問題であるが、60年代も石炭から石油へのエネルギー転換期であり、石炭の町は根こそぎ寂れて行った時代。職を求めて町を去る者も、それから大変な苦労があったはずであるが、それでも仕事は日本中にあった時代。高度成長がいずれ炭鉱労働者をも吸収して行ったはず。ただし、在日の人や事故に会った者など、弱者には辛い時代であったはず。そんな家族を描いて、最後は涙が止まらず。南果歩松重豊など、芸達者がそろい、久しぶりのいい芝居にめぐり合いました。
本日日曜日は三軒茶屋で2本立て鑑賞。
「ミッション:8ミニッツ」は、簡単に言えばタイムマシン的な発想でテロを防ぐ話。そんな言葉とは裏腹に、なかなか骨のあるSFサスペンスであり、見ごたえ充分。封切時に全くノーマークだったのは不覚でありました。
最後は「三銃士」フランスのルイ13世時代に活躍した伝説の三銃士(実は四従士)が大活躍するエンタメ。16世紀に飛行船が登場するのには驚きましたが、何も考えずに娯楽を楽しむには最適。
映画三本はいずれもハッピーエンド的な終わり方(「青い塩」は驚きましたが)で痛快。
芝居については、重い未来を予測させるエンディングでした。
今日はこの辺で。