検察の闇

大阪地検特捜部主任検事のフロッピーディスク改竄事件は、当時の特捜部長の逮捕にまで発展。今後の状況次第では、検事総長の責任問題になるかもしれない事態に。
それにしても見えてこないのは、当の本人、前田検事が特捜部副部長、部長に、意図的に改竄したことを告白したのかどうなのか?が全く見えてこないこと。正に、彼らが今回の郵便不正事件で村木局長などに無理やり自供を迫ったようなことが、総本山の最高検でも行われているようにも思えます。言った言わないの問題は、当人同士だけしか真実を知りません。これに対して、新聞記事では、前田検事が告白したのに対して、佐賀副部長が泣いて隠蔽を説得したような記事も見受けられます。こんな生々しい本人たちの自供が本当に取れているのか?最高検が意図的にリークしているとも思えないのですが。
京王線八幡山駅の近くに「大宅荘一文庫」があります。私のウォーキングコースの途中にあり、一度入ってみたいと思っていたのですが、昨日入館しました。そして、足利事件の初期報道の雑誌記事を何冊か閲覧しましたが、菅谷さん逮捕当時の記事はひどいものでした。一種変人扱いで、幼稚園児殺しをしてもおかしくないような人格であると決め付けています。
そんななかで、「月間現代」の冤罪を予測させるような記事を連載している小林篤のレポートがあったことは救いでした。DNA鑑定万能をただ鵜呑みにして書いている記事がほとんどなのに対して、疑問を呈するのも一つの勇気だったでしょう。彼の記事も一役買って、冤罪の構図が浮かび上がってきたようです。村木局長も長期間拘留されましたが、菅谷さんは何と16年間の拘留。あまりにも罪の重い警察、検察、そして裁判所です。
今日はこの辺で。