冤罪について

本日映画二題鑑賞。「苦い蜜~消えたレコード」と「すべて彼女のために」。いずれも冤罪がキーワードか?
先週10日の金曜日、障害者郵便の不正事件で逮捕され、起訴されていた元厚労省局長の裁判の地裁判決が下され、無罪が言い渡されました。大阪地検特捜部の暴走というか、無様というか、何とも情けない捜査が浮き彫りになり、批判が出ています。事件捜査の基本中の基本であるアリバイ捜査がなされておらず、後半で証言があった後にアリバイを確認し、捜査官が慌てたとか?何ともお粗末と言うしかありません。検察は自分たちの都合のいいストーリーを組み立て、それにそったかたちで調書を勝手に創作していた事実も浮き彫りに。これによって犠牲になった女性局長への謝罪なり、補償はどうなるのか?
さて、映画に戻りましょう。
「苦い蜜」の舞台はバーの中だけ。出演者も14名だけ。映画「キサラギ」とほとんど同じような設定。1年前にオープンしたビートルズバーに集まった人たちが、不意に現れた一人の探偵によって、1年前にあった事件の真相を見出していくストーリー。300万円とレコードを盗んだ罪が着せられ、死んでしまった若者の冤罪が明らかになりました。まあ、そこそこ楽しめました。
フランス映画「すべて彼女のために」は、殺人の冤罪で禁固20年の刑に服している妻を脱獄させるべく、綿密に計画を練る男の物語。はじめは冤罪を晴らすために真犯人を探す話かと思いましたが、そうではなく、妻を脱獄させる話。少し無理がありますが、愛する妻を何とか助けるべく非常手段を使う男の執念に感服。
私としては真犯人を探し出してほしかったのですが。
今日はこの辺で。