柴田錬三郎「弱虫兵蔵」

時代小説はあまり読んでこなかったのですが、歳をとったせいか、最近読むようになりました。手始めは藤沢周平でしたが、更なる時代劇の巨匠、柴田錬三郎「弱虫兵蔵」読了。
表題作含め6篇の短編集。表題作の「弱虫兵蔵」は、父親が剣豪にもかかわらず、剣の方はさっぱりで、碁に夢中になっている少年が主人公。父親の宿敵であった武士に山中で助けられ、その武士の下で腕を磨き、無敵となってその武士を倒す話。
私が一番気に入ったのは「助太刀佐平太」。父親を殺された息子に仕える達人の佐平太。主君に仕える佐平太と、主君との関係に暖かな主従関係が見えます。
今日はこの辺で。