映画「ベンジャミン・バトン」

アメリカのアカデミー賞が発表になり、日本の「おくりびと」が見事外国語映画賞を獲得。最近明るいニュースがない中、久しぶりの朗報でした。私も封切間もない頃鑑賞しましたが、庄内地方の自然をバックに、納棺師というマイナーな職業を通した人間の生死を表現したすばらしい作品だったという印象が強くありました。受賞も決してサプライズではないと思います。
さて、同じアカデミー賞で作品賞の有力候補でも会った「ベンジャミン・バトン」。残念ながら賞は逃しましたが、これまたすばらしい作品でした。本日は1日で映画サービスデー、新宿で鑑賞した次第。
老人で生まれ、赤ん坊で死んでいく、というシチュエーション自体、荒唐無稽で、本来であれば喜劇にしかならないような話を、デビット・フィンチャー監督は、涙まで誘う見事な恋愛作に仕上げました。45歳のブラット・ピット、39歳のケート・ブランシェットが、老人から20歳の青年までを見事なまでに演じました。
ブラット・ピットは、もともと童顔ではありますが、最後の青年は本当に20歳にしか見えませんでしたし、ブランシェットは20歳の美少女から70歳ぐらいの老女まで、恐ろしいくらい実感がこもるメーキャップで演じました。
それにしても40歳近い人が20歳の青年を演じられるということは羨ましい限り。ケート・ブランシェットの美貌は、何歳を演じても光っていました。
今日はこの辺で。