寂しい田舎のお盆

高校の同級会で田舎に帰りましたが、13日は恒例の「どんど焼き」を見ました。そして何とも寂しい気持ちになりました。
どんど焼き」とは、我が故郷の千曲川の河原で行われるお盆の「迎え火」の行事。かつては私も参加した行事です。「参加」とはほぼ主催したの意味。当時の「どんど焼き」は小学生の一大行事だったのです。朝から村の1件1件を回って藁などの燃えるものを集め、藁がない家からは100円何某かのお金を集めて回ります。そして集めた藁を河原に運び、数人の大人(PTAの役員など)の応援を得て藁の塔をつくり、夜になってそれを盛大に燃やしたものです。それも、13日だけではなく16日の送り火の日もです。
ところが今のどんど焼きの主催者は大人。たくさんの大人が参加して、消防団も待機して藁の塔を燃やすのです。小学生もいることはいるのですが、ただ火を付けるだけ。火をつけたあとはすぐにいなくなってしまいました。
小学生の子供にやらせるのが危険なのか、それとも小学生自体が少なくなって、出来ないのか?
少なくとも我々はどんど焼きに対して愛着があるのですが、今の子供はそんな愛着は持たないのではないかと思います。
集めたお金をみんなで分けてアイスクリームか何かを買って食べたのが忘れられません。
この行事がなくなることはないのでしょうが、小学生が汗を流してやったところに価値があったのに、それがなくなるのは何とも寂しい限りでした。
今日はこの辺で。