唯川恵「永遠の途中」読了

通勤時間が長くなって、読書時間も多くなったことから、読了スピードが上がってきました。
昨日、今日で唯川恵の「永遠の途中」を読み終えました。最近唯川作品に凝っていまして、先週は「肩越しの恋人」を読んだばかり。
「肩越しの恋人」は萌とるり子の二人の女性のユニークな生き方が描かれていましたが、「永遠の途中」も同じような形で、薫と乃梨子と言う二人の女性を交互に登場させ、28歳から60歳までの心模様を描いています。
唯川恵を通して、女性の心の機微を学んでいるような感覚を抱いています。薫と乃梨子という対照的な人生を歩む二人ですが、実はとても似ている二人ではないかと思っています。それはいずれもおしゃれな感覚を持っていることです。そのおしゃれとは、特に男女関係においていえます。いずれもセックスに対する欲望が強くあること、女性への対抗意識が強いことなどです。
唯川恵の小説を読んでいると、女性はみんな先進的でおしゃれに思えてきてしまうのです。
題名の「永遠の途中」はとてもマッチしたものでした。28歳のときの考えと60歳の考えではそんなに違わないことが分かり、人生は永遠に途中などだと納得する次第です。
今日はこの辺で。