都知事選の行方

首都東京の知事選の顔ぶれがやっと揃いました。石原三選阻止を訴える3名が名乗りを上げましたが、実質的には石原VS浅野の一騎打ちの様相です。浅野さんは紆余曲折はありましたが、市民の悲痛な叫び、具体的には石原都政の傲慢さを訴える支持者の後押しを受けての立候補ということです。黒川紀章氏と吉田万三氏は残念ながら選挙の引き立て役でしかないでしょう。
さて、石原都知事は何をやったのか?就任早々に打ち出し、喝采を浴びた銀行への課税は、結局裁判で負けてしまい、失敗しました。新銀行東京もいまだに赤字体質から抜け出せず、結果的には負債として残りそうです。国旗掲揚君が代斉唱の強制は成果といえるような類のものではないでしょう。自分の息子を重用した芸術振興が都民を喜ばせたわけでもありません。してみると、成果といえるのは東京マラソンとオリンピック誘致の国内選考に勝っただけです。週に1回しか登庁せず、芥川賞選考委員を売名行為のごとく続け、不明瞭な国外視察を続けてきただけなのです。こんな石原都政を誰が評価するのでしょうか?都民はこの辺をよく判断して投票していただきたいものです。
浅野氏はどうなのか?宮城県知事の実績はありますが、何故宮城でなく東京なのか?との批評はあるでしょう。でも彼は2期以上やることはありません。最大で8年間、精一杯都政を変えるために頑張るかもしれません。その可能性にかけてみるのも一つの道ではあります。
東京は巨大化しすぎたとの声もありますが、これからはより住みよい街にしていく必要があります。石原さんの頭の中には「都民」は不在のはずです。彼の頭にあるのは自分と、せいぜい東京から首都を移さない、ということぐらいではないかと察します。
今日はこの辺で。