少子社会の必然性

柳沢発言で少子化社会の問題が一層クローズアップされました。今日は衆議院予算委員会で集中審議も行われたようです。
たまたま昨晩、かつて一緒に机を並べて仕事をした女性社員と話す機会がありました。彼女は職場結婚して、現在は1児(2歳)の母であり、仕事も続けています。旦那さんは土曜日も仕事でおらず、日曜日は体を休めるのに専念。育児は彼女の専門。朝保育園に子供を預け、夜子供を迎えに行く毎日とのこと。現在の勤務地が遠距離のため、育児勤務時間を適用していますが、子供が3歳になったらその制度も使えなくなるようで、心配していました。昨晩はお母さんが来ていたため時間が作れ、久しぶりに羽を伸ばせたとのことでした。彼女にもう一人子供を作る気があるかと聞いたところ、旦那さんは作りたいようですが、彼女自身は体力的にも精神的にも、そして経済的にもとても作れないと言っていました。夫婦共働きが多くなった現代の社会にあって、今のような制度や社会環境ではとても2人、3人と子供を作れるような状況にはないのでしょう。こうした生の声を聞くと、柳沢発言の軽薄性を切実に感じてしまいます。2人作りたいという「健全」な若者たちはそうはいないのです。
子供は社会の宝であるにもかかわらず、子供が育つ環境が悪くなっている現状を政治が何とかしなければならない切羽詰った状況にあることを真剣に考える人が望まれるところであります。
今日はこの辺で。