国旗、国歌について

都立学校における国旗の掲揚、国歌の斉唱の強制について、東京地裁が「強制は思想、心情に自由を侵すもの」という画期的な判決を下し、処分された教員などに3万円の損害賠償を払えと命じた。都は早速控訴したが、上級裁判所がどんな判断を下すか、結論はまだまだ先になりそうです。
私は長野県に生まれ、地元の高校まで卒業しましたが、長野県では国旗掲揚や国歌の斉唱は全くありませんでした。そんな訳で、国歌も学校で習った覚えがなく、卒業するまで君が代の歌詞も知らないまま過ごしました。その後一度覚えたのですが、国歌を歌う機会などないものですから、忘れてしまいました。勿論歌詞の意味も改まって考えることもありませんでした。最近君が代の歌詞をインターネットで調べて始めて認識した次第です。歌詞は極めて短く単純です。意味するところは、日本は天皇の治める国で、永遠に反映していくことを歌っているだけです。天皇を歌っているから拒絶反応があるなどとは、私は思いませんが、日の丸、君が代がかつての戦争を鼓舞した歴史を知る人は拒絶反応があるのかもしれません。
ただ言えることは、君が代、日の丸以外に国歌、国旗は存在しないということです。サッカーの国際試合には必ず国歌の斉唱があるように、やっぱり国を表現する大切なグッズであることは確かです。
表現の自由は誰にも認められている権利です。国旗、国歌にあまりにも固執する石原都知事も、今回の判決をよく考えてみることも必要ではないでしょうか。
今日はこの辺で。