宇宙の名称

ここ数日、国際天文学会での惑星論議が話題をよびました。その天文学会で、我々が長く親しんできた水金地火木土天海冥という9惑星が、結果的に8惑星に書き換えられることになりました。宇宙の形を決めるのは宇宙そのものですが、この地球上において宇宙の天体の呼称を決めるのは、地球人しかいない結果です。冥王星が惑星の範疇にないと決定付けられ、今後は矮小惑星と言う、いかにも矮小で寂しい名前になってしまうことは、大変寂しい思いがします。特に冥王星を発見したアメリカ人天文学者はその思いが強いでしょう。ただ、星自体がなくなるのでもなし、また、呼称が変わっても私たち地球人の生活が変わるものでもありません。したがって、どうしてこんなにビッグニュースになるのかも少し奇異に感じるところではあります。
宇宙空間は無限に広がっており、私たちが見ている星は宇宙のホンの一部でしかないとも言われています。この広大な宇宙空間の中で、地球という、たまたま生物が生存するのに適した環境があったから、人類が存在し、戦争だの平和だのといって騒いでいます。こうした奇跡の星地球は宇宙に唯一つではないはずです。地球人よりもはるかに進歩した宇宙人が今ここに現れても、決しておかしくはないでしょう。
今回の冥王星騒動で、天体に興味をもたれたか方も少なからずいると思います。宇宙の無限の広さと、生命の営みを考える機会をもらういい機会となりました。
今日はこの辺で。