靖国と千鳥が淵

今日は終戦記念日。朝起きてテレビをつけると、丁度小泉首相靖国参拝が行われているところ。その後はこのニュースで持ちきりでした。行くぞ行くぞと予告して、その通り行くのが小泉流。昨年の郵政法案採決前に取った言動とよく似ています。解散なんかできるわけがない、と思っていた連中は根こそぎ切って捨てられました。今回は切った張ったの世界ではありませんが、行かないと思っていた人は少数はですが、やっぱり靖国に行きました。どうせ辞めるからという打算もあるでしょうが、有限実行を通しました。テレビの政治家、評論家諸氏は賛否両論をぶつけていましたが、次の首相は難しい選択を迫られるでしょう。ほぼ安倍さんで決まりの様相を呈していますが、彼が果たして靖国参拝しないことの大義名分を見つけ、参拝しないのか、それとも参拝してしまうのか。
私も息子と午後靖国に行ってきました。さすがにこれだけ日本中が大騒ぎしているだけあって、境内は参拝客で一杯。遊就館は身動きが取れないくらいに混雑していました。戦没者を慰め、不戦の誓いをゆっくりするような雰囲気も、あの混雑の中ではありませんでした。その後、近くにある千鳥が淵の慰霊碑にもお参りしました。こちらは参拝する人も少なく、ゆっくりお参りすることができました。
どうしてみんな靖国にこだわるのか?小泉さんは靖国を政策課題にはしないと盛んに言いますが、そうしているのはご本人であることは間違いありません。公約に掲げたのですから。戦争でなくなった方をお参りし、不戦の誓いをするのは、何も形あるものにこだわる必要があるのでしょうか?私は決してそうは思いません。武道館で行われる戦没者慰霊祭で手を合わせれば済むことではないのか。来年の小泉さんが15日にどうお参りするか、楽しみでもあります。
ところで千鳥が淵には小泉首相の献花が対で置かれ、目を引きました。こちらの方は公費で献花しているのでしょうか?
こうして8月15日が過ぎようとしています。61年前の戦争がいまだにアジア外交のカードになっていることの悲しさ、むなしさはありますが、けじめをつけてこなかった日本の負の遺産でしょう。少なくとも靖国参拝問題が対中、対韓外交のネックになっている現状だけは何とかしなければ、今後の展望が見えにくいのは私だけでしょうか。
今日はこの辺で。