サミットG8の意義

ロシアサミットが無事終了しました。昨年のイギリスでは地下鉄同時多発テロがサミット期間中に発生し、サミットの共同声明か何かで非難されたと思いますが、今回は何もなく、まずは一安心でした。しかし、サミット開催直前に北朝鮮のミサイル発射があり、中東ではイスラエルによるレバノン攻撃が始まりました。とにかく世界は9.11アメリ同時多発テロ以来、血生臭が絶えず、テロとその報復が繰り返されています。勿論その間にイラク戦争があり、イラン核開発問題も直近の懸念材料として国際問題化しています。
さて、北朝鮮問題では国連で日米対中ロの決議案論争があり、何とか折衷案で安保理の非難決議が全会一致で採決されましたが、前にも述べたようにこれは日本外交の勝利だったのか否か?賛否両論あるところです。私は今回は日本が随分頑張った方ではないかと思いますが、日本はアジアでは更に他国と離れた位置に置かれてしまったのではないかと危惧されます。アジア外交というとどうしても力関係からし中韓中心になりがちですが、中韓以外の国で日本はどのように見られているのか?気になるところですが、どうも日本は米欧に目が行き過ぎて、アジアに目が行っていないような印象をもたれていないか?特に小泉外交のアメリカ一辺倒は如何なものか。小泉さんに今から注文しても仕方がないので、次期総理には考えてもらいたいものです。これは決して中国の言う事を聞けばよいと言うことではなく、ひくところはひく、押すところは押すと言うスタンスです。それでは靖国参拝はどちらなのか?これは引いても何ら非難されるべきものではないと思います。今の小泉さんはただ頑固になっているだけでしょう。
サミットですが、いつの間にかロシアが仲間に入り、今回は中国、インド、ブラジルなどの地域大国も招待されました。いずれは中国が正規のメンバーになりG9になるのも遠い将来ではない気がします。そうなるといよいよサミットの持つ意味合いが変わってきます。かつてのG5=金持ちクラブから倍近い規模になり、既に開催事態が形骸化しかねません。サミットの中止時期がいつになるのか?
今日はこの辺で。