「ゆれる」を観て

金曜日夜に行けなかったため、急遽昨日土曜日に「ゆれる」を見に行ってきました。毎日新聞の7日金曜日の夕刊の映画レビューで、大変な誉めようだったので、一刻も早くという思いで見に行ってきました。東京で3箇所しか上映していませんが、幸いにも新宿ではほとんどの映画が観ることができるのは幸いです。11:35の初回の上映を目指して30分ほど前に行きましたが、既に満員、やむを得ず第2回の上映の整理券をもらい外へ。しかし、外の暑さは大変なもの。この夏一番かと思われる熱気で数歩歩くと汗が吹き出る始末。時間をつぶす穴場としてお奨めのハイジア地下のアプレシオへ。ここは個室にゆったりとしたソファがあり、インターネットやビデオが楽しめる上、飲み物は呑み放題。食事も安くとれお奨めです。30分300円ですが、決して高くはないと思います。
さて、映画の話に戻りましょう。この監督、西川美和さんはまだ32歳の女流監督。しかもこの作品は脚本も書いています。32歳の女性にこんな映画が撮れるとは!ただただ感心するのみです。しかも姉妹の話ではなく兄弟の確執の話。都会に出て成功し格好良く生きている弟、これに対して田舎で35歳になっても独り者で(いまどきぜんぜん珍しくはありませんが)、ただただまじめに仕事や家事に打ち込む兄。そこに介在する一人の女性。これをサスペンスタッチで描き、観客の興味を話さないストーリー展開。何度も言うように、32歳の女性監督が描く世界には到底思えない凄さです。その凄さを助ける俳優陣の演技も見事。香川照之は最近の日本映画で引っ張りだこの活躍ですが、さすがに監督が使いたくなるだけあってうまい演技です。
西川監督の次回作にも期待しましょう。
なお、新宿の映画館は武蔵野館。もっとたくさんの映画館でやってもおかしくないのですが、配給システムなんでしょうか?
今日日曜日はそんなに暑くなかったので井の頭公園までウォーキング。昼食はちょっとっ贅沢に吉祥寺の和食店で懐石風ランチ。たまには一人でもいい気分です。
今日はこの辺で。