血に繋がりについて

今日は親族の葬儀・告別式。私の母の兄の妻、つまりおばさん。ご本人は3年前から老人ホームに入っており、近所づきあいもあまりなかったため、身内約30数名だけの葬儀でした。
御導師の読経を聞きながら参列者を見渡して思ったことがあります。私と亡くなったおばさんは血のつながりはありませんが、おばさん夫婦の子どもや孫やひ孫とは血が繋がっています。そして今後そのひ孫が結婚して子どもが生まれれば、その子とも私は血が繋がっているのです。今日の葬儀で初めて会ったいとこの子どももいましたが、そんな彼らや彼女らとも間違いなく血が繋がっていますし、上を見れば、私の両親の両親は4名、そのまた両親は8名、そのまた両親は16名と、倍々ゲームで増えていきます。我々は普通はそんな血の繋がりなど意識しませんが、過去を遡れば間違いなく血のつながっている人は増えていきます。ちなみに先祖が皆25歳で子どもを作っていったと想定すると、600年遡ると30,000,000人の血族がいることになります。こうしてみると、今日血が繋がっていないと勘定した方たちともどこかで血は繋がっていますし、隣の式場で葬儀に参列している人とも繋がっているのです。
ふと天皇の継承問題が頭に浮かびました。天皇家だから特別という議論がありますが、女系天皇であっても、その夫となる人にも天皇家の血筋が流れているかもしれないのです。いや、その可能性の方がずっと大きいのではないでしょうか。血の繋がりがそんなに重要なことなのか、もう一度考えるべきかもしれません。
今日はこの辺で。