教育と愛国心について

民団と朝鮮総連が戦後の長い間の対立状態を脱して、和解したとのニュースが夕刊を飾っていました。元はといえば日本の植民地支配から多くの朝鮮半島の人たちが日本に来て(強制と自由意志)、そのまま日本に住み着いたことから出来た団体ですが、朝鮮戦争後、日本においても北と南に分かれてしまった経緯がありました。その団体が和解したことは、韓国と北朝鮮の融和ムードを受けたもので、喜ばしいことなのでしょう。
さて、今国会では教育基本法の改正問題が浮上し、与党は今国会で成立を目指し、野党は拙速な改正を牽制しています。その教育基本法で最大の争点は「愛国心」です。ここで身近な話題としてサッカーのワールドカップを考えて見ましょう。日本は苦しみながらも予選を突破し、ドイツの本戦に進むことが出来ました。テレビ視聴率も40%以上を記録し、大変な盛り上がりを見せました。何故こんなに盛り上がるのでしょうか?それは日本人ならば日本に勝ってほしいからに決まっています。100人中100人とは言いませんが、95人は間違いなくニッポンを応援するでしょう。それでは在日韓国・朝鮮人は日本-北朝鮮戦のどちらを応援したでしょうか?おそらく韓国系の人は6:4で北朝鮮北朝鮮系は100%北朝鮮を応援したのではないでしょうか。日本-韓国戦であればいずれも100%韓国を応援するでしょう。これが愛国心なのではないでしょうか。これは決して教育で培われるものではありません。アイデンティティがどこにあるかなのです。もっと身近な例を挙げれば、甲子園の野球で応援するチームは自分の出身県のチームか、または住んでる県のチームでしょう。その人の心のアイデンティティがどちらに深くあるかなのです。
だから、愛国心の表現で揉めるのは馬鹿げた議論としか思えません。
今日はこの辺で。