映画「キャピタリズム、マネーは踊る」

マイケル・ムーア監督作品、「キャピタリズム、マネーは踊る」鑑賞。
アメリカ、リーマンブラザーズの破綻に端を発する100年に一度といわれた世界的大不況。ギリシャ財政破綻からユーロ不安が起こり、世界的にも影響が出ていますが、そもそもの原因はアメリカ金融界の複雑怪奇な金融工学が生んだ金融不安と、それによる不況、各国の財政出動に大きな原因があります。
マイケル・ムーアは、アメリカの政治が最早ウォール街に牛耳られたがために起こった不況であり、その付けが大多数の国民にしわ寄せが来ていると断じます。
1%の富裕層が95%の国民の財産と同等の富を得ている不自然さ、圧倒的な格差社会を生んでいるが、それでもアメリカ国民は自由経済=資本主義を唯一絶対と思っている風潮があるのは、オバマの保険改革でも見受けられましたが、日本も早晩同じ運命になるところではありました。いや、今の状況は成りつつあるといったほうが良いかもしれません。
それにしても、レーガン時代の財務長官はじめ経済閣僚が、すべてウォール街の利益の代弁者であったことには驚きました。
マイケル・ムーア会心の反資本主義、反富裕層の批判映画でした。
今日はこの辺で。