住民運動の難しさ

私の家は都内のとある私鉄の沿線なのですが、その私鉄が将来高架になるという話が持ち上がり、それを何とか地下化にするべく、住民運動が立ち上がりつつあります。私の隣の駅の住民は、既に運動を立ち上げ1年以上を経過して、彼らのアドバイスや区議会議員の方の協力の下に、これから活動を開始していく初期の段階です。
私はまだ役員でも何でもありません。というより、正式にまだ誰が役員かも決まっていないのが現状ですが、やはりリーダーといわれる人がいて、その方が中心になって進めていかなければならないのでしょう。しかしながら、先行している隣の駅付近の住民のアドバイスは、「全員が主体的に、人に頼らない姿勢でやらなければうまくいかないし、長続きしない」とはっきり言います。その言葉を聴いて、全くその通りであり、自分から進んでやっていかなければ決してうまくいかないことが、会合に参加していて感じます。
自分たちの住環境の問題であり、利害の問題です。しかし、私を含めて、なかなか自分から手を上げていく踏ん切りがつきません。情けない次第です。
こうした情けない自分を鼓舞して、今日議会への請願書を近所に配る作業を行いました。この地に住んで初めての各個訪問。隣近所づきあいが如何に薄いかが実感として分かりました。ほんの数軒隣りなのに、顔も見た事もない方ばかりです。こんなことでは同じ地域に住む意味がありません。こうした方ばかりなのが、住民運動の難しさでしょう。
何軒か訪問してみて感じたのは、やっぱり同じような利害意識をもっているなあ、ということです。
今回の運動を通して、地域の連帯意識が高まれば、副次効果として大切な何かが生まれるはずです。
この運動は、役所や政治家、そして高架賛成派を相手とする大変な戦いでもあります。
今まで地域活動には全く関係を持たなかった自分を反省し、少しでもお役に立てればと思い、活動していく決意であります。
今日はこの辺で。