東野圭吾「聖女の救済」

東野圭吾の湯川シリーズの長編「聖女の救済」読了。
東野らしい読み易さと、トリック解明までのどきどき感は十分味わえましたが、深い感銘や感動は全くありませんでした。「容疑者Xの献身」のすばらしさが特に印象に残っているせいもありまっすが、あの直木賞受賞作以後の作品はいまいちぱっとしません。「聖女の救済」もあまりにもトリックがトリッキーすぎるのと、子供を生むのを前提とした結婚を設定している点など、ちょっと常識からかけ離れたストーリーが展開するため、現実感がありません。直木賞をとってしまうと、そのごがぱっとしない作家が多いのですが、どうか東野には「容疑者・・・」を越える作品を発表してほしいものです。
今日はこの辺で。