敬老の日を考える

明日は敬老の日。祝日で会社が休みなのは結構なことですが、「敬老」の意味が今どうなっているのか?後期高齢者医療制度が突然世間の注目を浴び、散々批判されました。その前には「前期高齢者」がいます。70歳以上の人口が2,000万人を超え、65歳以上人口は2,800万人。ほぼ4人に1人が老人といわれる65歳以上となってしまいました。「なってしまった」とは極めて不謹慎な言い回しですが、現在の日本社会の現状からすると、決して不謹慎で片付けられない状況でもあります。高齢化、少子化、人口減少、高齢者医療費の増大、介護老人の増大、年金世代の増大、これらすべてが日本経済の弱点になっているからです。老人介護施設はどんどん出来てはいますが、希望者全員が入所できるほどではないと聞きますし、意思不足や医療費削減策により病院経営も厳しくなりつつあり、医療を最も必要とする高齢者にとっては、ますます生活環境が悪化しつつあります。
さて、そんな中で最も裕福なのも高齢者です。特に大企業や役所のOBたちは、手厚い厚生年金を受給し、勤労している子供や孫世代より収入が多い場合さえあります。既得権を奪うことは出来ませんが、せめて少しでも分配できないものか?
昨日、映画「おくりびと」を見てきましたが、あの世への旅立ちと敬老について、考えさせられました。
今日はこの辺で。