武者小路実篤記念館

今日は久しぶりに野川散歩。国分寺から野川に出て、野川の川べりの草の上を歩く快適なコース。夏に歩いたときはさすがに草ぼうぼうで川べりを歩けませんでしたが、今日は丁度いいクッションになっていました。それでも目的地の仙川「湯けむりの里」までは約2.5時間の道のり。結構疲れました。仙川近くになったところに、「武者小路実篤記念館」があったので入館してみました。調布市が運営しているようで、入館料は200円。誰もいないと思いましたが何人かの見学者がいました。私は小説は好きですが、ほとんど100%現代小説かつ大衆小説のため、実篤作品など読んだことがありません。したがって作品云々は何もかけませんが、彼が理想郷を求めて「新しき村」を作ったことはおぼろげながら知っていました。そして何とその「新しき村」は現在でも存在しているとのこと。早速インターネットで調べてみると、埼玉と宮崎に新しき村がありました。そこでは数家族がちゃんと生活しているとのことでした。生計は農業で立てているようですが、世帯の収入は100万円程度で、何とかやっているようです。実際に村で生活している人のほかに村外会員も100名程度いて、こういった共同生活による理想郷作りに賛同しているようです。実篤は幸福論的な小説をたくさん書いたようですが、その行き着くところが新しき村と言う理想郷だったのかもしれません。
記念館に隣接して、実篤公園があり、その中に晩年の20年を過ごした彼の住宅もありました。かなり広い土地と立派な住宅ですが、遺族の方が調布市に寄付されて現在の記念館が出来たとのこと。こんなところにも、財産(金)に汲々としない実篤らしさが出ているような気がしました。
今日はこの辺で。