自民党総裁選

小泉さんに代わる新しい自民党総裁選がいよいよ今週選出されます。5年前の総裁選で圧倒的・熱狂的な党員の支持を受けた小泉さんが、党員投票の流れを受けて、国会議員の票も集め、当選しました。あの時国会議員の支持はむしろ橋本さん等、他の候補者に集まっていたのですが、党員票を無視することができず、小泉さんが選出されたのではなかったか。この現象はアメリカ大統領選の予備投票でよく起こる現象です。知らない間に無名候補が州での予備選に勝ち、なだれ現象的に支持が広がって行きます。こうして5年半の小泉政権が誕生したのですが、あのときの総裁選の熱狂は今回は全く感じられません。最初から安倍さんが圧倒的な支持を受けている現状から、自民党議員は総裁選後の主流派入りを目指して、三役候補だの、閣僚人事だのと蠢いているようです。
勿論、小泉さんの時のような熱狂は期待しないにしても、実質的には一国の総理を決める選挙ですから、もう少し政策論争やビジョンのうったえがあってもおかしくありませんが、それも低調です。こうして何となく生まれる安倍政権が、今後何をやり、日本という国を導いていくのか?国民は白紙委任状を出すような感覚しかないのです。
首相公選制が叫ばれて久しいですが、具体的には何も議論が進んでいません。国会議員やわずかな党員に一国の舵取りをする人を選んでもらう今の方式でいいのかどうか?議論がほしいものです。
今日はこの辺で。