異動の季節

6月は異動の季節。7月1日付の異動が多いため、6月は何かと異動の噂が会社を駆け巡ります。たまたまブランチの人事を知る立場にあり、口外することは厳禁となっていますが、どこからともなく噂が流れてきます。「おかしいな。知らないはずなのに」と思うのですが、何故かその噂が当たっているのです。誰かが親しい人に耳打ちして、「絶対誰にも言うなよ」と言い、それを聞いた誰かがまた同じように「誰にも言うなよ」と言って漏れていくのでしょうか。とかく人間は秘密情報を聞くと、誰かに話したくなるもの。みんな経験があるのではないでしょうか。
さて、異動には昇進・昇格がつきものですが、なかなか思うようには行きません。組織のフラット化、専門職化、そして何よりも年功序列から実力主義へ、と言う流れの中で、ポストはどんどん少なくなってきています。従って昇進・昇格枠も少なくなり、こちらを立てればあちらが立たずとなります。「来年はきっと上げてやるから」なんていう空約束も出来ず、自分のふがいなさを痛感するところです。実力主義が悪いとは言いませんが、持ち上げて、気分を良くさせて働かせるのもモチベーションアップには効果があります。給料の原資が限られているのはわかるので、せめて称号だけでも与えてやる気を出させるのも一つの管理法ではないかと思います。人間は金のみにあらず、なのです。
そんな訳で、今回昇格が出来なかった人への慰めの言葉もかけずらいので、せめて一杯でも誘わなければと思う次第です。
今日はこの辺で。