ドキュメンタリー映画「日本と再生」

弁護士の河合弘之氏は、反原発訴訟を数多く手がけ、負け続けた経験を持つ方ですが、3.11以降は3件の地裁で運転差し止め訴訟に勝訴し(その後2件は高裁で敗訴)、流れが変わってきたと言います。
そんな河合氏が3.11後に作った「日本と原発」、その4年後に作った「日本と原発4年後」、そして主に自然エネルギーの潮流を描いた今回の「日本と再生」が原発3部作。
「日本と原発」は観ていますが、4年後は未鑑賞。ただしユーチューブで観られるとのことなので早速見ようとは思います。
さて、今回は上智大学の一般公開授業の一環として、「日本と再生」を上映するということで、やや敷居の高い上智大学に行ってきました。授業の一環と会って現役学生がほとんどで、一般参加者は10名弱。上智大学らしく女子学生が圧倒的に多い感じ。敷居がさらに高くなりそうです。
映画は、ドイツなど自然エネルギー先進国に取材し、いまだに原子力村が存在する日本は、このままではエネルギーの面でも負け組に陥ってしまうという危機感が結論として語られます。
私も最近、「太陽光の今後」と題したシンポジウムに参加しましたが、太陽光関連事業者が語るのは、逆風が吹いているということばかり。FIT価格が下がるのは致し方がないとしても、パネルの廃棄物処理やメガソーラーによる自然破壊など、一部デマを交えた反太陽光、反自然エネルギーキャンペーンのようなものがあるように感じましたが、上映後に講演した河合氏が語るのも同じ。
日本にはドイツの9倍の自然エネルギー資源が存在しているという映画での映像がありましたが、その導入を阻んでいる政府、電力業界を中心とした抵抗勢力の力はいまだに強力であり、日本における自然エネルギーの普及が50%を超えるのは、まだまだ先の話のようです。
今日はこの辺で。