映画「あさがくるまえに」、「女神の見えざる手」

2月24日(土)、ギンレイホールにてフランス映画「あさがくるまえに」とアメリカ映画「女神に見えざる手」鑑賞。
前者の「あさがくるまえに」は臓器移植の話。ある日青年が交通事故に会い、脳死状態となる。臓器移植への本人の意思表示がなく、医師は両親に臓器提供を呼びかける。その時の両親の葛藤が臓器を提供する家族の物語。そして、突然に別の家族の場面となり、重い心臓病にかかった中年女性とその子供たちの家族が臓器提供を受けるほうの話。
臓器提供については、日本よりも春間に進んだヨーロッパの話しながら、いまだに臓器提供については家族の大きな葛藤があり、提供を受ける側でも、大きな迷いがあるという場面を映し出す。
日本では、現在どれだけの臓器移植が実施されているのかが公表されないので不明ですが、脳死というレアなケースのチャンスはめったに来ない中、生命の尊厳の問題もあり、考えさせることが多い作品でした。
そしてもう一本が「女神の見えざる手」。今年はまだ2か月しかたっていませんが、間違いなく最高の作品でした。
アメリカの政界では、ロビー活動が盛んであることは知られていますが、銃規制法案に対するロビー活動を扱った作品。敏腕ロビー活動家の女性主人公(ジェシカ・チャステイン)は、大手のロビー会社に勤務するやり手ロビースト。最初はライフル協会から規制法反対のリビーを求められるが、彼女は拒否。逆に規制賛成のロビー会社に移籍して表を取るために巧妙で大胆な手段を使っていく。これが「見えざる手」。
とにかくテンポが速い作品で、かつ魅力的なジェシカ・チャステインえん煮る主人公に虜になること請け合い。はたして彼女の最後見えざる手とは何か。
この中で描かれるのは、日本の国会議員と同じく、票とお金がほしい議員の姿。これだけ銃犯罪が社会問題化しているにもかかわらず、法案が通らないアメリカの現実。実際にいまだに銃規制の法案がないアメリカで、映画の最後で法案が通ったのかどうかの結論がないまま映画は終わりますが、映画の中だけでも法成立を観たかったと思いました。
とにかく必見の一作でありました。
今日はこの辺で。